ヘルスケア2018.12.21 UP

[漢方美容家の余慶さんに聞く]肥満・冷え性・肩こりを撃退する漢方&薬膳

自然の力でカラダの悩みを解消できる「漢方」や「薬膳」。効果・効能など理解すればカラダにいいことばかり。女性が年中悩まされている「肥満・冷え性・肩こり」に効果がある漢方&薬膳を漢方美容家の余慶尚美さんにお伺いしました。食欲を抑えてくれる効果が期待できる漢方も紹介するので、ダイエット中の人も必見です!


編集・ライター/杉江はるよ(Roaster)

今回教えてくれたのは……

■美容コンサルタント 余慶尚美(よけいなおみ) プロフィール>>>
漢方美容家&薬膳料理専門家。広告代理店、外資系企業にて勤務当時に自身が重い体調不調に悩んだことから、ココロとカラダの両面をケアする「巡り」に着目するようになる。講演セミナーや執筆活動、数多くの美容や健康に関わる製品サービスの企画監修、プロデュースを手掛けるなど美容コンサルタントとしても幅広く活動する。日本人初の韓国薬膳料理専門家となり、薬膳料理専門家としても活躍中。
エクステンションに所属 http://yokeinaoko.manna-heart.jp/

漢方と薬膳って何が違うの?

漢方とは……古くから日本にある伝統医学。

「“漢方”は西洋医学と区別するために名付けられた名前で、西洋医学が局部を重視するのに対し、漢方は整体を重視し、生気(自己免疫力、自然治癒力)を上げることを得意とします。原因がはっきりしない症状や慢性疾患の症状に軽減、治癒に効果があることが広く知られ、今では漢方薬や針灸、そしてライフスタイルの在り方まで様々な場面で漢方が摂り入れられています」(余慶さん)

薬膳とは……漢方理論をベースとした「膳」。

「食材がもつ特質を活かし、“治療”目的のために食べられていた薬膳ですが、今では健康や美容などを目的に広く摂り入れられています。例えば、カラダが冷えている時は「生姜やシナモン」など温める特質のものを、むくみがあるときは、余分な水分の排出を促す「はとむぎ」など、目的に合わせた薬膳効果の食材をチョイスすることで心身の変調を整えることができます。気軽に実践できる健康・美容法として人気が集まっています」(余慶さん)

自分の体質に合わせて選ぼう!漢方&薬膳

「漢方・薬膳というと、苦い、薬くさいなどのイメージがあり、どうしても抵抗がある方も多いと思いますが、実はスーパーに並んでいる食材でも充分に薬膳として、美容やダイエットに活かすことができるんです。例えば、豚肉には腸を潤ってくれる働きがあるので、乾燥による便秘解消や保湿効果もあり、お肌にもいいとされているんですよ」(余慶さん)

では実際、どんな漢方や薬膳を選べばいいの?それぞれの体質におすすめの漢方&薬膳を紹介してもらいました。

肥満を改善したい【食欲旺盛さん】には……漢方薬の「加味逍遥散」と「防風通聖散」

加味逍遥散に配合されている生薬の山梔子(さんしし)と甘草(かんぞう)

「ストレスを、食べることで解消してしまう方におすすめなのが、漢方薬の『加味逍遥散(かみしょうようさん)』(冷え症の方は「逍遥散」)。カラダの気を巡らすことで過剰な食欲を抑えてくれます。年末年始の暴飲暴食の結果、便秘でお腹ポッコリしてしまった方で、健康体で比較的体力のある方は漢方薬の『防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)』でお通じを促しましょう」(余慶さん)

とにかく【冷え性さん】には……漢方薬の「当帰芍薬散」と生姜パウダー

当帰芍薬散に配合されている生薬の当帰(とうき)と芍薬(しゃくやく)

「日本人女性に多い“貧血”による冷え症には『当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)』がおすすめ。血液にはカラダを温める働きがあり、貧血になると温める力も弱くなり、冷え症になってしまうのです。当帰や芍薬、川芎(せんきゅう)など血に関係する生薬が配合され、血を補い巡らし、余分なものを排出する作用があります。冷え症改善のほかにも、妊活の際にもよく処方される漢方薬です」(余慶さん)

「カラダを温める作用が強い生姜は、生より乾燥したタイプ(生姜パウダー)がおすすめ。紅茶や温めた牛乳と一緒に毎日飲むと、さらに効果が期待できますよ」(余慶さん)

年中【肩こりさん】には……漢方薬の「桂枝茯苓丸」とスパイシーな野菜

桂枝茯苓丸に配合されている生薬の芍薬(しゃくやく)と牡丹皮(牡丹皮)

「肩こりの要因としては、血巡りが滞っていることが考えられます。漢方では、血巡りが悪い状態を「瘀血(おけつ)」といい、それを改善する代表的な漢方薬が『桂枝茯苓丸(けいしぶりょうがん)』です。これには芍薬や桃仁(とうにん)、牡丹皮(ぼたんぴ)など血巡りを改善する作用が強い生薬が配合されています」(余慶さん)

「ストレスによって血巡りが悪くなっている場合は、辛いスパイス類や柑橘類、そして、青じそやミョウガ、パクチーなどの香りが高い野菜類もおすすめです」(余慶さん)

「漢方や薬膳は難しそう……と思われる方がほとんどかもしれませんが、古来の人間の経験をベースに確立されたものなので、イメージしながら学ぶことができるのです。例えば、漢方理論の基礎の基礎「陰陽説」。これは人間が4つ足で歩き、背中に太陽が当たっている状態で背中が明るい「陽」、お腹側が暗い「陰」と考えるとカンタンに理解できます。このように漢方はイメージと繋げれば、決して難しくないのです。ぜひ、これを機に皆さんも漢方、そして薬膳を学び、日常に取り入れてみてくださいね」(余慶さん)

漢方と薬膳を正しく理解し取り入れて、カラダの悩みを解消しませんか?

※今回ご紹介した漢方薬はあくまで代表的なものとなっています。実際に漢方薬を服用するときは、必ず医療従事者の方に相談してください。

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